日本は今や「リスク社会」に突入したと言えるのではないでしょうか。自然現象の異変が次々と日本列島を襲い、大地震発生の恐怖が各地で語られるなど、天変地異だけではなく、社会の内部秩序を乱す凶悪事件が相次いで、もはや安全といえる場所は無いかの印象が広がっています。
一方、ビジネス界では厳しい経済環境が続く中、法規制変化や価値観の多様化への対応を誤り、市場からの退場を余儀なくされた企業が多く出てきました。しかし、だからと言って企業は、いつまでも後ろ向きの守りを固めるだけでは、発展どころか存続さえ望めないのは明らかです。業績を伸ばす為には、事業リスクを積極的に管理しリターンを獲得しなければならないとの認識が高まっています。
このように、リスク社会に突入した日本社会では、「自己責任に基づく企業統治」のために、「リスクマネジメント・システムの構築」が不可欠となってきました。これは、企業内の一部の人間がやっていれば良いというものではありません。経営トップから現場でのオペレーションに携わる全ての人間が、ベクトルを合わせて築き上げるものです。それ故、その為のリスクマネジメント教育が益々重要になってきています。
当社は、1995年(平成7年)よりリスクマネジメント教育のリーディング企業として教育活動を続けてきており、延べ4700名の方々に講座を受講して頂いております。
また、企業様の社員研修の一環として、企業様の個別経営ニーズに即したリスクマネジメント・システムの導入と運用に関する研修を実施してまいりました。
このような背景を基に、今般、御社の社員の皆様に、リスクマネジメント研修の御提案をさせて頂きたく存じます。どのような形でリスクマネジメント・システムを導入すればよいか、そのためのコア人材をどのように養成していくべきか、等、御社のご方針に沿った効果的・実際的な制度設計にお役に立ちたいと考えております。そのためのご検討資料として本書を作成いたしました。
どうぞ、ご遠慮なくお声をおかけくださいますようお願いいたします。
